2月のアジア仕入れ日記(その6)

前回の仕入れ日記から1カ月空いてしまいました。日記はあと2回分続きます。のんびりお付き合いください。

タイ・チェンマイ滞在の後半には、カレン族が暮らすメーセム村へ出かけました。緩やかな山道を登って片道1時間半くらいの道のり、一緒に行ったメンバーはアジアでものづくりをしている4人。タイやインドのものづくり事情などあれこれおしゃべりしているうちにあっという間に到着しました。

メーセム村では、カレンの人たちが、藍や綿を育て、織りや藍染めを行っています。村を訪れるのは数年ぶり。ようやく、またここへ戻って来られて心からうれしいと思いました。

今回はみんな、布や洋服を持参し、藍や黒檀で染めました。私は白と青のチェックのパーカオマーの布を藍染めにしました。藍は染める回数によって濃さが変わり、黒檀はグレーやこげ茶に染まります。

 

生の藍の葉や黒檀の実から染料を作る工程の説明を受けて、染めの作業へ。お湯で煮て糊を落としておいた布を、藍がめの中に浸します。数回に分けてかめの中で揉んでいくうちにだんだんしっかりと藍の色が入ってきます。同じ態勢で揉む作業を繰り返すので時々腰を伸ばしながら。気に入った色に仕上がったら、しっかり絞って干します。パーカオマーの布は白かった部分が淡い青になり、濃淡のチェックに染め上がりました。

 

 


布を日に干している傍には綿の木があって、綿の実がなっています。藍に染まったパーカオマーの布で何を作ろうかな。楽しみです。

 


お楽しみの昼食は、村でとれたお米や野菜を使った手作りのごはん。床に座って、もち米を摘んで丸めながらおかずと一緒にいただきます。スープも卵焼きもおいしい。その後は村の近くをドライブし、お寺を見たり、民芸品の店を巡ったりして、市内へ戻りました。

 

 

途中に寄ったお店で、カレン族の衣装がかわいかったので、写真を撮らせてもらいました。

 

チョロンではバッグやマルチクロスなど、カレンの村の手織りや染めの製品も扱っています。天然染めのやさしい色合いがとても素敵です。

(続く)

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